MONDO GROSSO『ラビリンス』と、水曜日のカンパネラ『ユニコ』のPVが似てるって?  (後の世に残る作品、残らない作品の違いとはなんだ)

MONDO GROSSO『ラビリンス』のPVがyoutubeにupされた。

 

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踊るのは満島ひかり

僕は満島ひかりにすっかりハマっているので、このPVを見て、

毎回作品ごとに彼女が見せるものが違いすぎて、

しかもどれも違和感がなくて、

その多彩ぶりに恐ろしさすら感じていました。

 

(2013年くらいの作品までは多彩というより重い作品に偏っているイメージです。

ただ、ごめんね青春でコメディをして以来、ど根性ガエルのピョン吉、明智小五郎黒柳徹子など元があってそれを演じてみたり、カルテットの元魔法少女で秘密を持ったチェロ弾きや、概して似たようになりがちな化粧品CMでも毎回他の人とは違った新しい面を見せてくれているように私には見えます。

他の俳優さんと比べて、役の振り幅は別格に広く、しかもオリジナルだと思います。)

 

 

PVの話に戻ると、そんなに僕がよいと感じ動画に

マイナス評価も5%ほどあって、(僕が見たときはおよそ↑7000↓350)

そのことに驚きつつコメントを見てみると、

水曜日のカンパネラに似てるというコメントがありました。

僕は水曜日の〜のPVを見たことがなかったですし、

似てると言った人が特定の曲を示して似てると言ったのかはわかりませんが、

あるコメントから、どうやら水曜日のカンパネラの『ユニコ』のPVに似ているようです。

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また、満島ひかりのPVのコメントに、

後追い感がある。と意見がありました。

創作系ダンスのPVが流行っているそう。

 

いつもなら、仕事や作品は、

新しいもの・他とは違うもの、その上で素晴らしいものが好きな僕なので、

「後追いだから大したことがない」という意見に乗るはずなんですが、

今回は、満島ひかりが好きなのと、ここ数年のPVをほぼ見ておらず後追い感を知らないので、そんなに低評価にしなくてもいいじゃないかと感じました。

 

これは前から持っていた考えですが、

後追いでも、そのジャンルの中で最も良いものを作ることも素晴らしいんじゃないかと。

よくよく考えると、後世の人はその作品が作られた時のトレンド、よく使われていたとかベタかどうかなんて知らずに、シンプルにその作品がクルか・響くかどうかしか見ないと思います。

 

そうであれば、後追いだからそれだけでダメってこともない、

極めると後の世代の人が見るのかもしれない。

そして、良いところがこのPVにはいっぱいあると思います。

まずは、ロケの場所、(最初のマンションが特に)、画面の暗い色の中で映える満島ひかりの衣装、ダンスの振り付け(ララランドの振付補の人が担当したらしい)、ダンス自体の上手さ、カメラの長回し(初見では全編を1回しで撮ってるように見えたが、2or3回カットが入ってるみたい)、曲自体の雰囲気とのマッチ、声、

などが揃ってなかなか良いPVだと思うのですが。

 

あと、特に水曜日のカンパネラをパクったというには、

いろんなところで見られる手法のようにも見えます。

それをよく知らない人がカンパネラのをパクったと言っているのかもしれません。

 

創作ダンスで言えば、僕が好きな・見た事あるものの中でもトム・ヨークの、

 

 

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サカナクション

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書いてみると、やっぱり二つは似てるな。。。

 

水曜日の 方が Mondo をリスペクトしてるとか、

両方ともが参考にしてるであろう映画、フェイウォン、Jillian Meyers、

などいろんなものに影響されているともある。

じゃあこれはパクリって事もないだろう。

 

今の時代、新しいアイディアなんてなくて、誰かがやってる、思いつくだけな誰でもできる、それをとにかく行動にする、形にする、あらゆる面で高いクオリティにすることが素晴らし作品なんじゃないだろうか。